ケーススタディ
革新的なバーチャルエンゲージメント:

ハイブリッド・ミーティングのアクティベーション方法

これまでは主要な業界イベントの一環として毎年開催されていた対面式の顧客向けイベントを、ハイブリッド・イベント・モデルの中でバーチャル参加者を惹きつける手段として活用し、成功した方法を考察するケーススタディです。

事例

ヒルトンはこれまで、ホテルを紹介したりお客様との有意義なつながりを築いたりする機会として、主要な業界の展示会で食事イベントを開催してきました。しかし、新型コロナウィルス感染症拡大を受け、健康と安全への配慮から、第9回食事イベントは中止になりました。

お客様を直接お迎えすることはできなくなったものの、イベントチームは、ヒルトンのホテルを紹介してお客様とつながる機会を持つとともに、これまでの食事イベントと同じように特別な体験を提供したいと考えました。

最終的に、企画チームはバーチャル食事イベントのアクティベーション(認知度アップと顧客の参加奨励)を行うことにしました。これは、世界各地のヒルトンのエグゼクティブシェフが「バーチャル・ルーム」のホストとなり、バーチャル上のお客様のために料理の実演をするという試みです。出席者はシェフの手さばきを見ながら料理法を学び、実際に材料を用意してシェフと一緒に料理をすることもできました。

成功した点

このイベントの目的は、複数の有意義な顧客タッチポイントを作り、ヒルトンのホテルが採用しているEventReadyを紹介することです。そして、アクティベーションの目的は、各バーチャル・ルームに参加したすべての人が、アクティベーションを通して同じ体験をできるようにすることです。そのため、イベントチームはすべてのエグゼクティブシェフに、同じヒルトン・ロス・カボスとマウリシオシェフの人気タコスレシピを使って料理を実演するよう依頼しました。

アクティベーションは10室のバーチャル・ルームで行われ、世界のさまざまな時間帯の方に参加していただけるよう、すべて違う時間に開催されました。

結果

アクティベーションは成功し、世界各地にある最高級のヒルトンホテルで活躍するエグゼクティブシェフが主催したバーチャル・ルームに、約400名のお客様が参加しました。参加された方々は、ハイブリッド・イベントの革新的なアプローチを大いに楽しみました。

1-2

各バーチャル・ルームの参加者

エグゼクティブシェフ、セールスディレクター、マーケティングマネージャーまたは総支配人

400+

バーチャル参加者

バーチャル食事イベントの中でアンケートを取ったところ、89%の参加者が、来年の展示会で引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響がある場合はヒルトンのバーチャルブースに参加したいと答えました。

非常に多くの顧客が出席し、バーチャル参加者から素晴らしいフィードバックが寄せられ、全体的に見て、ビジネスとエンゲージメントの目的はどちらも達成されました。対面式イベントでの体験に勝るものはないという意見もあったものの、ヒルトンのハイブリッド食事イベントのアクティベーションは参加者の間で非常に好評で、その場に参加しているように感じたという声が聞かれました。