ケーススタディ
ハイブリッドへの転換:

グローバル・ハイブリッド・イベント・モデルへの転換と教訓

ヒルトンのチームをグローバルな顧客層に向けたハイブリッド・イベントに移行させた要因、プロジェクトの実施方法、そこで得たプランニング、テクノロジー、エンゲージメント、コンテンツに関する貴重な教訓を考察するケーススタディです。

事例

2020年、ヒルトン・ワールドワイド・セールスは、プレミアカスタマーイベントを10年ぶりに復活させることを決めました。この「ヒルトン・サミット」は、5月にプエルトリコでの開催を予定していました。サミットの目標は、ヒルトンの幹部役員、ホテルと運営会社の経営陣、主要顧客が一堂に会し、ビジネスの最新情報やネットワーキング、意見の交換、プエルトリコの地域社会への還元を行うことです。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響でイベントは11月に延期となり、さらに顧客やホテルのチームメンバーが出席できないことがわかり、最終的に中止となりました。

公衆衛生上の緊急事態が旅行やホテル事業にかなりの影響を及ぼしているものの、今はヒルトンの経営陣が顧客と話し合い、質問に答え、業界の現状についての意見を伝えることがこれまで以上に重要であるとチームは考えました。

ヒルトンのチームは10月にグローバル・ハイブリッド・イベントの開催を決め、顧客には、可能であれば来場での参加を、それが無理な場合はバーチャルでの参加をお願いしました。

成功した点

顧客は、このイベントの主要目的である安全で社会的責任を守った環境で、ハイブリッド・イベントを視聴することができました。チームは、当日のリスクを低減するため広範囲なシステムの冗長化やコンテンツの事前録画などを取り入れ、会場の技術的トラブルに備えて充分な対策を立てました。さらに、利用できるリソースを求められることを予測し、結果的に期待を上回る情報を提供して、すべての参加者に素晴らしい体験を届けることができました。

結果

ヒルトンのチームはグローバル・ハイブリッド・ミーティングを開催し、ヒルトンの経営陣と世界各地の顧客とのつながりを確立しました。このイベントでは、バージニア州マクリーンとロンドンの会場から後援者と参加者を生中継し、25ヵ所でのライブビューイングには418名が参加して、バーチャル参加者は4,300名を数えました。リスクの高いイベントだったものの、優れたイベントプランニングと実施方法により、素晴らしい結果となりました。

423

イベントの生中継

イベント開催後の視聴

25

ライブビューイングパーティ

アメリカ地域:17 | アジア太平洋地域:1 | EMEA:7

498

イベント前の放送

イベント開催後の視聴

4,269

バーチャル参加者

63

来場参加者

チームがハイブリッド・イベントを進めていく上で、特にプランニングの段階において、さまざまな教訓を得る出来事があったものの、ハイブリッド・イベント・モデルとヒルトンチームの「転換力」を活かして素早く問題を解決し、シームレスなイベント体験をお届けすることができました。

イベント後のアンケートでは、バーチャル参加者も来場参加者も、イベント前のエンゲージメントとライブイベントを5点満点で4.4と評価しました。総合的な体験についてのコメントは好意的で、イベントプランニングチームは反省すべき点についても貴重な意見を得ることができました。

  • 顧客は、安全で社会的責任を守った環境でハイブリッド・イベントを視聴することができました。
  • 広範囲なシステムの冗長化 — チームは会場での技術的トラブルに備えて充分な対策を用意
  • プロフェッショナルな仕上がりの配信
  • 事前録画したコンテンツは会場でのリスクを低減し、参加者からも好評
  • 利用可能なリソースを求められることを予測して準備

ミーティングのフィードバック

「すべてのセッティングがとても素晴らしく、プロフェッショナルな仕上がりでした」

「素晴らしいイベントでした。これまでにない方法を取り入れて、素晴らしいイベントや学びや体験を顧客とメンバーに届けるのが楽しみです。この方法を教えてくれたヒルトンに感謝します!」

プランナーのスケジュール