ケーススタディ
社会的責任を果たすイベント:

持続可能性への配慮をユニークに表現

魅力的な体験を提供し、価値ある目的のためにできる参加者の行動と結びつけることで、啓蒙、環境への影響、ウェルネスをまとめて実現させた方法を考察するケーススタディです。

事例

「IMEX 2019」と「PCMA Convening Leaders 2020」において、ヒルトンは、水資源保護に対する取り組みをユニークかつ画期的な方法で表現したいと考えました。そこで採用したのが「センチュリーフォールズ」でした。IMEXの会場では、滝の映像を映し出した巨大なタワー型ビデオスクリーンを設置。PCMAでは壁一面の映像が注目を集めました。

人々の目を引いた滝のインスタレーションは、イベント参加者に没入型の体験を提供し、水一滴一滴の大切さを伝えるものとなりました。

ヒルトンがパートナーを組んだのは、「Fill it Forward(容器の再利用と寄付を推進する取り組み)」モデルを提供するCupanionでした。参加者は、好きな色の再利用可能ボトルを受け取り、会場に用意された3種類のユニークなフレーバーウォーターの中から好きなものを選んでボトルを満たしました。

このモデルの最大のポイントは、再利用可能なこのボトルによって、ゴミを削減できるだけでなく、参加者各自のカーボンオフセットの追跡もできるという点です。また、ボトルに水を汲むたびに、水を必要としている人にCupanionを通じて寄付をすることもできます。

成功した点

Cupanionのボトルには、1本1本に「Fill it Forward」のハッシュタグとQRコードが印刷されたシールが入っています。ボトルの持ち主は、そのシールをボトルに貼り、「Fill it Forward」アプリをダウンロードし、水を汲むたびに、そのアプリを使ってボトルに貼り付けたコードをスキャンします。

参加者がボトルを満たし、スキャンするたびに、Cupanionが、きれいな水を提供するプロジェクトを支援しているチャリティーパートナーに募金をするという仕組みです。寄付の費用は、ボトルの料金に組み込まれています。また、ボトルの持ち主は、水分補給レベルや環境への影響も追跡することができます。

結果

カラフルなキャップが付いたこのボトルは、会場で大好評を博しました。そんなささいな活動でも、環境保護の大きな力になるということに、イベント参加者の皆さんも強い関心を抱き、喜んで活動に参加してくださいました。

とても楽しく、リフレッシュできる体験となったわけですが、実はそこには、さらに深い意味がありました。クライアントが没入型の体験を創り出し、明確な目的(プラスチック削減!)をパッケージとして参加者に提供するのを、ヒルトンがどのようにサポートしているのかを具体的に示す、という意図もあったのです。